わたしのライフシフトストーリー・100円ショップ立ち上げで見えた新世界[インタビュー後編]/中野直心さん

わたしらしく生きる

(後編)-前編では30代に入り漠然とした不安が常にあることを自覚し
その苦悩を吐露した直心さんでしたが・・・

―具体的にはどのような葛藤があったのでしょうか。

いまは仕事を選べる時代、私に依頼いただけるチャンスなら関わりたいし
自分の人生も大切に生きたい。20代は、前だけ向いていれば良かったけれど
やりたいと思ったことに突き進み、その達成感に浸ることで翌日をまた
新たな気持ちで迎えることもできました。
けれど30代になり、これまでとは違う感覚が自分を常に覆っているような状態なんです。

―その感覚の変化とは、直心さんの周囲の女性の働き方や、私生活の変化が自身に影響を与えているのでしょうか。

そうかもしれませんね、「結婚」「仕事」「出産」そして「日本帰国か海外か
海外で生活すると、選択肢がひとつ増える分、悩みもひとつ増えたように感じます。
今の自分に満足していないです。数か月、数年先に自分が何を目指すのか、
何がやりたいのか分からなくなってきています。成長したいし、
自分を高めたくても、どの方向に向かって磨いていったらいいのか…。

恐らく彼女をSNSで見かけ、彼女が投稿する明るい記事からは
そんな葛藤は微塵も感じられず、直心さんの気持ちに驚く人もいるかもしれない。

けれど直心さんの強さこそ、じつは正面から自分と向き合い続けてきた
その生き方にある。
葛藤を持ちながらも、日々意識的に人と会う時間をつくり、
人との関わりの中で生まれる仕事に果敢に挑戦をしている。

海外で生活して5年。
私≒●●です」と断言できない歯がゆさを超えて、何でも対応できるマルチな力こそ、自身の人生を豊かに花開かせるとおもう。
まだ現在も、葛藤中と話す彼女だけれど、不思議と「帰国」の二文字は
一度も話に上らなかったのは、まだまだ挑戦する意識はある表れだと思う。

自らを可愛げよりも、器用貧乏である方が的を得ていると謙遜するけれど、
直心さんの表情は昨年よりもはるかに今の方が魅力にあふれていました。

(インタビューを終えて)

目標や夢を悠々と語るよりも、一緒にいる人の話に聞き入り、
そこに興味と関心を常に感じとる名聞き手役の直心さん。インタビューの事前アンケートで回答したその筆跡があまりに美しくて驚きました。
直心さんの真っすぐであり、しっかりと対象物を捉えるその姿勢はいつも偽りがありません。

―中野直心をつくる7つの秘密―


1. 週末に剣道をする時間を確保する。(声を出して、しっかり発散!)
2. 朝ごはんはしっかりと。コーヒーを淹れていただく
3. いただきます、ごちそうさま、を言う(心の中でも)
4. 美味しいお料理とお酒を、楽しくいただける相手・仲間と共に
5. 心が動かないお誘い事は、ご遠慮する
6. こだわりを持ちすぎない
7. その日の気分で好きなジュエリーを身に着け、気分をあげる
スポンサーリンク