わたしのライフシフトストーリー・足ることを知る者は富めり/野口さおりさん[インタビュー]

わたしらしく生きる

ジュエリーを魅力的に纏う女性(ヒト)に光を充ててインタビューをしてきたのは、外見はもちろん、彼女たちの内面から自らを大切にすることが
とても上手だったから。

ジュエリーは内面にアプローチするの?〜と
反射的思われる方もいるでしょう。
でも、どうして?

その理由を体現している女性が野口紗織さんです。
気負わない自然体の彼女の美しさと今を尋ねました。

熊本県生まれ。
留学生が半分を占める大学在学時にフィリピン・マニラに語学留学。
日本で就職活動をするも、国外で仕事をしたいと感じる自分を再発見し
2012年カンボジアに移住。
後に繊維業、飲食、外資系等の異業種で様々な経験を積み現在在住
5年を迎える。現在は自らの理想的環境でパートナー、友人、
愛猫と充実した生活を送っている。

―海外で生活しようとしたのはどうしてですか?

「子供の頃から漠然と海外に憧れはありました。両親共に若い頃は海外志向だったのですがどちらも結局海外には出なかったので、自分の子供にはぜひという気持ちがあったと思います。その影響を受けていたかもしれないですね。高校卒業後は親の勧めもあり、世界中から留学生が集まる大学に進学しました。正直あまり英語が得意でない状態で進学したので、英語で行われる授業や提出物、テストはめちゃくちゃ苦労しました。入学した直後にランダムに留学生とグループを組んで、テーマを決めプレゼンを行う授業があったのですが全く英語が喋れなかったのでグループの会話に入ることが出来ず自分の語学力不足を痛感しました。そういった事もあり、後にフィリピンに語学留学することにしたのです。

フィリピンでは語学の勉強はもちろんですが、幅広い年齢、職種、様々な目的を持つ人達に出会え自分の中の”普通”の価値観が変わりました。英語の勉強をしたいという私とは違い、友人たちは自分の夢や目的を叶えるために英語が必要だから勉強するという目的を持った人達が多かったです。下は中学生から上は60代までの生徒がおり、自分のやりたい事に年齢は関係ない、気持ちと行動力だと彼らからは学びました。

帰国後は自分が何をしたいのかはっきり決まっていなかったので、とりあえず周囲の流れに乗って就職活動をしました。毎日電車に揺られ説明会や面接会場に向かい、自分の気持ちではなく面接官が喜びそうな言葉は何なんだろうなと考えながら就職活動をしていくうちに、自分が日本で働くイメージがどんどんできなくなりました。そんな時、とある会社の最終面接で社長さんとお話しした時に、うちの会社で働きたい気持ちがいまいち伝わらないと言われた時になんだか逆にスッキリしました。自分の中でモヤモヤしていた気持ちを当てられましたね。その後は国内での就職活動はすっぱりとやめて、海外の仕事について調べるようになりました。
きっかけは海外で暮らしてみたいなという些細なことだったかもしれませんが、その気持ちに素直になって行動してみた結果が今、という感じです。

―とはいえ、なかなか海を越えて生活をするのはハードルが高いと感じられる方もいますよね? 新しい一歩を踏み出すきっかけはありましたか?

「国際的な大学だったお陰で、友人達も在学中に留学したり語学研修に行く人が多く、卒業後もそのまま海外に出て働く人が沢山いました。そういう環境もあり、私の中では卒業してすぐに海外に出るというのはそこまでハードルが高くなかったのかもしれません。
ちなみに親に卒業後は海外に行こうと思うと話した時も、あっさりと良いんじゃないと言われて拍子抜けしました。その時に母から、私は大学に行って勉強して海外に行ったりしたけど親が許してくれなかった。だから反対しないと言ってくれたのも、踏み出すきっかけになったと思います。

最初はフィリピンで働こうと思ってフィリピンをメインに仕事を探していたのですが、以前カンボジアに旅行した時にこの国に住めると思っていたのを思い出し、友人もカンボジアにいたので両国で仕事を探す事になり現在に至ります。

今の生活が幸せかと言われると、幸せだと断言できますね。なんでかはわかりませんが、今が1番人生で楽しいなーと思います。
パートナーと猫がいて、家族のような友人達もいる、好きな旅行にも行けるし、毎日空は晴れてる。
自身と向き合った結果、このような生活スタイルが送れているので幸せです。

―とても自然体ですね。普段のライフスタイルはどのようなんですか?

「現在は週6日のフレックス勤務をしています。午前に家事をしたりジムに行ったりして、午後から仕事に行くのが大体ですね。今はこの働き方が自分に1番合っていると思います。社会人として失格と言われるかもしれませんが、朝が本当に苦手なので(笑)
休みの日は、家事をしてジムやプールに行って酒を飲みながらのんびりするか、料理をする事が多いです。まとまった休みがあれば旅行が好きなので、格安チケットで東南アジア諸国に旅行に行ったりします。たまに家から一歩も出ない時とかもありますが。

(インタビューを終えて)

日本の価値観や他人軸にとらわれず、自分の感覚で「幸せ」と純粋に感じることに「豊かな人生」を捉える沙織さん。
心にそっと響く彼女のやさしさは、自分をしっかりと満たしているからかもしれません。
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―野口紗織をつくる7つの秘密―
1.よく笑う
2.何もしないでぼーっとする時間を作る
3.物事や相手に対して過度な期待をしない、ラッキーと思うようにする
4.体を動かして汗をかく
5.無心で料理を作る
6.興味があれば積極的に挑戦する
7.自分の気持ちに正直でいる

さて2018年はみなさんにとってどのような年でしたか?
2019年もみなさまにとって最高の一年となりますように。