スマホと別れてフランスの田舎にいた10日間のはなし 「ぬくもり=敬意」だったとわかった
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いきなりですが、みなさんは『SDGs』をご存知ですか?
「SDGs」とは、国連(国際連合)で決まった「持続可能な開発目標」のことで「Sustainable Development Goals」の略称です。
朝目が覚めた時から夜寝るまで、スマホを握りしめ、仕事に、プライベートにと突っ走るバイタリティー溢れる現代女性はかたや育児に家事、介護、また妊娠出産と、各々のライフステージも望む(望まずとも)各自に選択肢があり、じっくりと自分の気持ちに向かい合う時間がとれないのも事実です。
一方で日常や人生から適度な距離を持ち、地球のこと、世界のことに関心を寄せる女性も増えているようです。
今回は執筆者も日頃の生活やマインドをリセットし、世界を覗いてみようと決意しました。
今回はフランス田舎編
「シャンブルドット (農家民宿)」滞在をご紹介!
いざフランス「ミディ・ピレネ」へ!
日本は平成から「令和」元号への変換で話題が持ち切りの4月末、筆者自らの年輪・年号も大きな変化を迎える今年にあったことがはじまり。突如「一度切りの人生を生きる」その思いだけで「よし、ならばフランスの地方都市」とひらめき、決行することに。
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経験は、嗅覚と自分が纏う空気まで変えた
完全Soloの旅、フランス・トゥールーズに到着したのは深夜23時を回るころ。
東京ではスマホ漬け、時間に追われるほどガッツが出るガテン系、とはいえ、少々空気が異なる大地でやや困惑。。
それもわずか1分。
フランスの田舎は、驚くほど地元の人がやさしく、陽気で心底びっくり!
環境が異なると一気に自分の中のあらゆる概念が一掃!これこそ、究極のリフレッシュ!
人に癒される。自然に癒される
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ここミディ・ピレネー(ミディ=ピレネー地域圏(Midi-Pyrénées))は、フランス南部のかつて存在した地域圏であり8県に分かれ人口290万人。年間この地域圏に観光に訪れる人は1,500万人、パリを訪れる1,640万人(2018年統計)と比較しても引けをとらない。
フランスはパリだけではないことを世界の人は理解している。
この地域で著名な芸術家にアンリ・トゥールーズ=ロートレック、オーギュスト・ドミニク・アングルがある。
予備知識ない方が感じるものもあるだろう、と大変残念な発想で現地に到着したが、知識はあるに越したことはない。
ぶっつけ本番のフランス生活。さてどうなるのやら。
1週間の滞在内容
フランス南西部、アヴェロン県にある
シャンブルドット (農家民宿)
シャンブルドットは、いまや世界的にみて流行といえる宿泊形態のようだ。
“Airbnb”(現地の人から借りる家、体験&スポット)が世界中で広まった影響もあるのか、人は何方かのおうちに宿泊することが懐にも、またもその国を理解するにも手ごろなメソッドだと思っている(かくいう筆者も)。
滞在初日
人間の生きる営み、食べる・寝る・働くをシンプルに、かつ細心の注意とこだわりを持って自らカタチにするご家族に迎え入れられる。
食べることの楽しみ、人と語らうことの面白味を全身で感じる
母屋とそのすぐそばにある馬屋を改築したお部屋に通していただく。
高い天井と立派な梁はそのままに、1階から2階の寝室へと続くお部屋は螺旋階段でつながれている。
お部屋に備え付けられたハンドソープ、シャンプーの容器からラベンダーが香り、
インテリアには今は貴重な骨とう品のひとつと言われる「アンティークソーシエール」
(お料理にかけるソースを入れる専用の器)がインテリアの一部として飾られている。
ご家族のみなさんと初対面・挨拶が終わると、食事へ。
家庭菜園(Jardin potager familial)(日本では稀にポタジェと訳されたりする)で採れた
葉野菜を使ったサラダ、季節にホワイトアスパラ、そして滞在者がフランス料理が好きだと分かれば家主が素晴らしい料理の腕を振るってくれる。
テーブルに置かれたカトラリー、野草、食卓にならぶ色彩、匂い、どれもこれも、非日常でありながら、実践できる身近さがそこにある。
滞在も終盤6日目を迎えるころでしょうか、ようやく日頃の過剰なアドレナリン放出体質が離脱し、動物らしく眠気や、食欲や、花の香りと自分が調和してきた感覚が広がります。
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恋愛は最も難しいコミュニケーションなのか?
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書き連ねたらきりがないが、圧倒的な美しさはやはりフランス女性の存在。
ある日、家主の素晴らしい計らいでフランス人カップルが自宅に招かれ、お茶会という名の討論会(Discuterというか、Debat)があった。
日本人代表として、政治、経済と意見を求められたが、コンテンツ提供するにはあまりに薄弱すぎる知識。ならば、と恋愛をテーマに、と茶の間にあるトピックを差し出してみました。
それはある記事でした。
恋愛は最も時間とお金、気持ちの投資が嵩むが、それは費用対効果が最も悪い
現代における豊かな人間の余暇という内容でした。
さて、テーブルは?と視線を戻すと。。。。
テーブルに集まったフランス人カップルの空気が一気にして凍る。凍るというよりも、呆れられたよう、ではないか。
人間らしく、自分らしく
フランス人カップルは困惑した表情を浮かべ
「恋愛体験は心に浮かんだ思いを、相手とともに共感することができる至上のコミュニケーションだ。 それなくして、愛着も人間らしさも、どこへやら?」
一切の共感を得られぬまま、時間が経過したけれど、「それはおかしい」と即答できる彼らを心底すばらしいともおもったのも事実。
屁理屈をこねるより、正当に討論し、本質を語りつくす彼らは常に脳みそが輝いている。「無心」「静寂」「愛」「心」「家族」「豊」といった言葉が並ぶなか、筆者は、心地よいほどに自分のずれを感じていました。
先ほどまで渦巻いていたアイロニックは、まったくアイロニックではなかった。
次回≫週末は小旅行(excursion)へ!
世界には、素晴らしい場所があることを知らされた後、後編へ小旅行へと続きます。
まとめ
フランスでは思考し、討論する教育を受けていると現地で伺い納得。
討論を「攻撃」ととらえる多くの日本人は「ディフェンス」トークばかりで、真の討論を楽しめたら、人生の豊かさは今よりも格段に変わると筆者は感じています。
そう、ちなみに、討論するには「知性」が必要です。
勉強の意味、生きる意味がようやく一致した素晴らしいシャンブルドット滞在。
さて、家庭を出て小旅行にいくとどんな風景が待ち受けているのでしょうか。。
討論によって、頭がスッキリする、言葉にする面白さ、皆さんも、討論挑戦してみてはいかがでしょうか。
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